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textile、technē、text

textile、technē、text

いずれも、印欧祖語の語根teks-(織る、組み立てる、作り上げる)から分かれてきた言葉です。ギリシャ語からは τέχνη(技、技術)が、ラテン語からは texere(織る)と、その過去分詞 textus(織られたもの)が生まれました。textile も、text も、この textus を源に持ちます。布を織ることと、言葉を紡ぐことがかつては、ひとつの動詞で語られていました。tané textile が試みているのは、時間のなかで分かれていったそれらを、もう一度ひとつに結び直すこと。 実践のひとつが、独自に開発したForming Weaveです。Forming Weave は、裁断も縫製もほぼ行わず、衣服の形そのものを織機の上で成型していく手織り技法です。日本の帯の製織技術が培ってきた組織制御の技術——経糸一本一本を独立して動かし、紋様を織り込む技——を、コーディングを介して、衣服の三次元成型へと転用しています。織り組織の硬軟、密度、接結と分離。手織機の上で、身体に沿った立体そのものを織り上げていきます。コードを書く。織り構造を設計する。衣服の形を織り上げる。text と technē と textile が、ひとつの行為のなかで、ふたたび重なります。

textile、technē、text

いずれも、印欧祖語の語根teks-(織る、組み立てる、作り上げる)から分かれてきた言葉です。ギリシャ語からは τέχνη(技、技術)が、ラテン語からは texere(織る)と、その過去分詞 textus(織られたもの)が生まれました。textile も、text も、この textus を源に持ちます。布を織ることと、言葉を紡ぐことがかつては、ひとつの動詞で語られていました。tané textile が試みているのは、時間のなかで分かれていったそれらを、もう一度ひとつに結び直すこと。 実践のひとつが、独自に開発したForming Weaveです。Forming Weave は、裁断も縫製もほぼ行わず、衣服の形そのものを織機の上で成型していく手織り技法です。日本の帯の製織技術が培ってきた組織制御の技術——経糸一本一本を独立して動かし、紋様を織り込む技——を、コーディングを介して、衣服の三次元成型へと転用しています。織り組織の硬軟、密度、接結と分離。手織機の上で、身体に沿った立体そのものを織り上げていきます。コードを書く。織り構造を設計する。衣服の形を織り上げる。text と technē と textile が、ひとつの行為のなかで、ふたたび重なります。

Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026が無事に閉幕しまし

Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026が無事に閉幕しまし

tané textileにとって初の展示会となる今回、「GENIUS LOCI」をお披露目することができました。Forming Weaveの織物表現を拡張するために開発した、織り組織の自動生成システムです。一枚の布の中で、必要な場所に必要な硬さの組織をあてはめて織る。その精度と自由をデジタルの力で実現しました。—会場での反応は想像を超えるものでした。「テキスタイルの概念がひっくり返った」仕組みを説明していると途中で笑いだす方が何人も。固定観念が覆された驚きと喜びが笑いになって溢れ出す。布に触れた方々が「絶対見に行った方がいい」と声をかけてくださり、後半はひっきりなしにお客さまが。お昼を食べる暇もない、うれしい悲鳴でした。そして何より、テキスタイル表現をそれぞれの方法で探求されているデザイナーの方々——この道の大先輩たちから最大限の肯定をいただけたことは、大きな喜びでした。ここに辿り着くまで一人で探求を続けてきました。この方向が正しいのか、確信が持てないまま手を動かし続けた日々。これで良いのだと、ようやく思えてきています。—DIALOGUE運営チームの皆さまに心から感謝を。作り手が「対話」できる稀有な空間でした。足を運んでくださった皆さま。皆さまの眼差しと手が、私のものづくりに確かな輪郭を与えてくれました。 丹後で制作を支えてくれている全ての方々。この土地の記憶と技が展示を支えてくれました。

Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026が無事に閉幕しまし

tané textileにとって初の展示会となる今回、「GENIUS LOCI」をお披露目することができました。Forming Weaveの織物表現を拡張するために開発した、織り組織の自動生成システムです。一枚の布の中で、必要な場所に必要な硬さの組織をあてはめて織る。その精度と自由をデジタルの力で実現しました。—会場での反応は想像を超えるものでした。「テキスタイルの概念がひっくり返った」仕組みを説明していると途中で笑いだす方が何人も。固定観念が覆された驚きと喜びが笑いになって溢れ出す。布に触れた方々が「絶対見に行った方がいい」と声をかけてくださり、後半はひっきりなしにお客さまが。お昼を食べる暇もない、うれしい悲鳴でした。そして何より、テキスタイル表現をそれぞれの方法で探求されているデザイナーの方々——この道の大先輩たちから最大限の肯定をいただけたことは、大きな喜びでした。ここに辿り着くまで一人で探求を続けてきました。この方向が正しいのか、確信が持てないまま手を動かし続けた日々。これで良いのだと、ようやく思えてきています。—DIALOGUE運営チームの皆さまに心から感謝を。作り手が「対話」できる稀有な空間でした。足を運んでくださった皆さま。皆さまの眼差しと手が、私のものづくりに確かな輪郭を与えてくれました。 丹後で制作を支えてくれている全ての方々。この土地の記憶と技が展示を支えてくれました。

雪の白、機(はた)の音。

雪の白、機(はた)の音。

今日の丹後は、朝から深い雪に包まれています。 窓の外は、視界が白く霞むほどの降雪。 しかし、工場(こうば)の中は不思議なほど静かです。 雪は、世界中の雑音を吸い込んでしまうから。 響くのは、トントン、カシャン、という木の機音(はたおと)だけ。 雪の日は、床からの反射で、工場の中がいつもより少し青白く、明るくなります。 厳しい寒さですが、湿度が高いこの気候は、糸にとっては恵みの時間。 絹糸がしっとりと水分を含み、無理な負担がかからず、ふっくらと織り上がるからです。 降り積もる雪の時間も、一緒に織り込みますように。 今日も静かに、経糸(たていと)を進めています。

雪の白、機(はた)の音。

今日の丹後は、朝から深い雪に包まれています。 窓の外は、視界が白く霞むほどの降雪。 しかし、工場(こうば)の中は不思議なほど静かです。 雪は、世界中の雑音を吸い込んでしまうから。 響くのは、トントン、カシャン、という木の機音(はたおと)だけ。 雪の日は、床からの反射で、工場の中がいつもより少し青白く、明るくなります。 厳しい寒さですが、湿度が高いこの気候は、糸にとっては恵みの時間。 絹糸がしっとりと水分を含み、無理な負担がかからず、ふっくらと織り上がるからです。 降り積もる雪の時間も、一緒に織り込みますように。 今日も静かに、経糸(たていと)を進めています。